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どうしたら日本人の英語力は伸びるのか?
英語を身に付ける方法、経験と実例からお伝えします!!

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英語による英語教授の必要性!中高英語教員方々へ!

こんにちは。いよいよ春本番! 桜も満開の時を迎えました。入学や入社といった新しいスタートに期待と不安の入り混じった気持ちを持って、この季節を迎える方々も多いのではないでしょうか。

当教室も年明け、そして3月から4月へと時が流れる中で、徐々に様相が変わってきています。年初から2月にかけて、他英語スクールから5名、シニアの主婦の方々に入室いただき、今月には新高校生、大学生もそれぞれに合ったコースに参加いただいています。毎年、違った傾向の下で、様々な方々に加わっていただけることは、正に言葉を身につけることに、年齢や状況の相違といった隔たりに、いかなる影響も受けないのだということを改めて実感しています。

そうした変化に後押しされながら、今回からまた英語を身につけることをテーマに書き綴っていきたいと考えます。先日、読売新聞の教育関連欄に興味深い記事を見つけました。それは、中学高校の英語教員の方々が、政府関連機関及び民間機関(例えば、British Council)が実施する「英語による英語教育プログラム」に積極的に参加を開始し始めているという趣旨のものでした。ある英語による英語教授法講座は、応募者が募集人員の数倍に達しているということです。民間機関慰よる講座は、1回の参加料金が10,000円をはるかに超えるにも関わらず、学校教員の方々が英語の運用力を高め現場で英語によるコミュニケーションを実践することは望ましいことです。

これまで、当教室では受験コースを含め英語による英語の授業をレベルに応じて実践して来ました。その中で、いつも気を付けなければならないと思うことはいくつかあります。以下、英語を英語で教授する際の当なりの注意事項です。

1.英語のどの部分を英語で教授するか。コミュニケーションスキル・文法・リーディング素材・エッセイライティング・スピーチまたはプレゼンテーション指導等、項目は多岐に渡るためその一つ一つについて素材を厳選し、教え方のシナリオと構成を考える必要があるということ。

2.英語で教授するための精緻な文法知識が必要となること。

3.自分自身が仕上げたシナリオを十分うまく生徒に伝わるように英語表現力をつけること。この際、特に動詞を中心とするCollocationに十分注意し間違った繋がり表現を教えないこと。

4.間違った発音をしないこと。つまり自分自身でネイティヴスピーカーが話す音を忠実に実現すること。同時に語の「ストレス(協調)」の位置を正確に声にして覚えること。例えば、theを「ザァ」などと決して発音しないことや、adviceを「ドヴァイス」などと日本語発音で発生しないこと等々。

以上の事項は、まだまだほんの一部で研鑽事項はこれらをはるかに超えますが、「英語を英語で教える」ことには、多大な知識と正確な運用力の習得が求められるということを忘れてはならないということです。そして何より大事なのは、無限の可能性を持つ10代の生徒達を英語で教えることには責任が伴うということです。彼らが間違った表現や発音で英語という言葉を身につけてしまうことに、ある意味緊張と恐怖感を持って臨むことは極めて重要です。

当教室の場合は、子供のみならず大人の方々に関しても、英語による教授方法には常に注意を払い臨んでいます。以前より通訳の訓練方法に関して表面的に言及して来ましたが、一部の私立高校などではそれらを英語の授業の中に導入しているようです。よく「シャドウイング」という言葉を耳にされる方々も多いかと思いますが、これは通訳者育成のための一つの訓練方です。別名「Follow」とも呼ばれています。こうした試みは悪いことではないと思いますが、この訓練法の本当の意味を知らず「ネイティヴスピーカーの話す音を、ただ影を追うように追いかけて音声を発するもの」などと間違った考えの基にて教えても何の効果もあがりません。Followに限らず、通訳の訓練法は、常に理解に裏付けされていなければならないということを忘れてしまっては、全く意味のない単なる「やった気分になる練習」で終わってしまいます。ましてや「聞き流し」などはモッテノホカです。

通訳の訓練方法の多くは、今後義務教育での英語教育に限らず、どんな学習者にとっても必要な要素を多く携えています。こうした方法を英語で教える事と融合させれば、中学高校、更には社会人の方々が正に必要としている英語力は習得可能であると考えます。

上記の内容に興味を持たれた方や現役の英語教員の方々の中で、ご自身の英語運用力を更に向上させたいとお考えの方はご遠慮なく連絡ください。政府関連機関、民間機関が提供している講座には限りがあり、まだ頻繁に実施されているわけではありません。当教室では、10年前の創設当初からこの種の講座を企画してきました。プライベイトでの対応、ワークショップ形式での講座実施に向け本格的に始動します。お問い合わせは以下まで。国際化の重大な一助となるべき英語を本気で教える、身につけることをそろそろ考えませんか。

次回は、昨春小学校を卒業して入室してきた男子生徒S太郎くん(市立中学校新中学2年生)の驚くべき英語上達の過去一年に触れながら、年齢に関係ない英語の上達方法も含め今回の話題を発展させていきます。

追伸: S太郎の授業は、この一年ほぼ英語のみで実施してきました。

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