どうなる日本の英語教育・・・?
こんにちは。相変わらずの筆不精が直らず1ヶ月ぶりの投稿になってしまいました。取りあげたことがありすぎるのも考え物です。さて今回は、文科省から公表された2020年度から実施される小学5、6年生から正規科目になる英語教育について考えてみます。
英語教育の早期開始は正しい?
国(具体的には文科省)の発想は、英語教育を早期に始めればグローバル化が進展する世界に対応できる人材育成するために、英語教育のスタート時期を早めることが近道であるということが根底にあり出て来たようですね。
また韓国や中国は小学校3年から英語教育を開始しているという事実もこの決定に拍車をかけているのでしょうが。
しかし現在の日本の英語教育を高等学校にまで延長して考えてみる時、果たしてこの早期開始という発想は適切なものと言えるのでしょうか。
当方は、早期に開始することに反対しているのではなく、その前にやるべきことがあるのではないかと思えて仕方ありません。
なぜ英語がしっかりと身につかないのでしょうか。
そもそも中学・高校併せて6年という年月の間英語を学んでいるにも関わらず、高校卒業時になぜ英語による会話力や文章作成力がしっかりと身につかないのでしょうか。
小学校以降の英語教育をどうするかということを同時進行で考えなければ、この状況が大きく変わるとは思えません。
従って今回の決定に際し、以下の4点について今後の英語教育に関し考えてみたいと思います。
1.現時点で既に実施されている小学校でのALTが関与している英語の授業の効果はあるのか?
2.英語という1つの言語を身につける上で、小学校⇒中学校⇒高校と進んで行く中で一貫性ある繋がりとそれを実現するためのカリキュラム構築はできているのか?
3.小学校で正規科目にするための基盤となる指導者の育成・養成・研修体制はできているのか?
4.高卒生の約50%が大学へ進学する現状において、中等教育の英語学習は大学入試との連携はとれているのか?
今後、これら4つの視点から考えを述べてみたいと思います。無論、合間に異なった話題ですることもありますが。
※ 小学校で英語の授業を担当する先生方のための「教え方講座」を実施します。英語の正規科目化が決まった以上、先生方のお手伝いをしたいと考えています。